参加領域
CREST「デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術」
研究総括:原島 博(東京大学名誉教授)
本研究領域は、情報科学技術の発展により急速な進歩を遂げたメディア芸術という新しい文化に係る作品の制作を支える先進的・革新的な表現手法、これを実現するための新しい基盤技術を創出する研究を対象とします。
具体的には、コンピュータ等の電子技術を駆使した映画、アニメーション、ゲームソフト、さらにはその基礎となるCGアート、ネットワークアート作品等の高品質化(多次元化も含む)を目的とした映像や画像の入力・処理・編集・表示技術、インターフェイス技術、ネットワーク技術等に関する研究を行います。視覚や聴覚以外の感覚の表現をも可能とする人工現実感技術、現実空間と人工空間を重畳させる複合現実感技術等も含みます。また、デジタルメディアとしての特徴を生かした斬新な表現手法の研究、快適性や安全性の観点から人間の感性を踏まえた表現手法の研究、物語性に優れた作品の制作を可能にする高度なコンテンツ制作手法の研究、誰もが自由にデジタルメディア作品の制作を効率的に行うことが出来るソフトウェア・ハードウェアに関する研究なども対象とします。
CREST 「共生社会に向けた人間調和型情報技術の構築」
研究総括:東倉 洋一(国立情報学研究所 教授・副所長)
本研究領域は、コンピュータなどの情報機器、ネットワーク、コンテンツなどで満ち溢れた情報環境において、 実空間コミュニケーション、ヒューマンインターフェース、メディア処理などの要素技術を融合・統合し、 「人間と情報環境の調和」を実現するための基盤技術の構築を目指します。
具体的には、人間行動・実空間状況の取得・理解を行うセンサーネットワークやユビキタスコンピューティングによる実空間適応型認識技術、ロボットやユビキタスネットワークによる人間-機械コミュニケーションの円滑化技術、および、テキスト、音声、音楽、画像などの多様なメディアの解析、検索、集積、構造化などに関わるコンテンツ技術を連携・融合・統合した「人間調和型情報環境」を構築するための研究を推進します。さらに、人間とこれを取り巻く情報環境の調和的な相互作用を行う技術のブレークスルーを生み出す研究や、人間と情報環境の調和という視点を意識した認知プロセスの研究と情報環境構築技術の研究を、異分野融合課題として推進・発展させる研究も含みます。
ERATO「五十嵐デザインインタフェースプロジェクト」
研究総括:五十嵐 健夫(東京大学大学院情報理工学系研究科 准教授)
現在使われている身の回りの道具の多くは、プロのデザイナーがデザインし、大量生産された商品であり、それらを消費することで我々の生活は成り立っています。しかし、人間にとって真に豊かな生活の実現のためには、このような限られた選択肢のなかから選んで消費するだけではなく、自らの感性と創造力によって何かを創り出し、それらを自己表現として発信していくことが必要だと思われます。 本研究は、このような問題意識のもと、一般ユーザが種々のものを自ら手軽にデザインできる新たなユーザインタフェースの実現を目指し、その基盤となる計算手法や表現手法等の情報技術の研究を統合的に行うものです。 個人の創造性を体現するために、3次元画像やアニメーション等の「映像表現」、鞄や衣服等の「生活用品」、将来、家庭において人間等との共生が期待される「ロボットの行動」を具体的なデザインの対象として、研究を実施します。
本研究領域は、一般ユーザによる創造的活動を支援するという目標のもとで、ユーザインタフェース研究の立場からCG・CAD・ロボティクスにおける新たな技術基盤の構築を目指すもので、戦略目標「メディア芸術の創造の高度化を支える先進的科学技術の創出」に資するものと期待されます。
ERATO「合原複雑数理モデルプロジェクト」
研究総括:合原 一幸 (東京大学 生産技術研究所 教授)
実在する複雑な諸現象を理解するためには、普遍性・一般性を追求する分野横断的基礎理論と個々の現象の個別性・特殊性への洞察に立脚した、非線形システム的理解が重要となります。
本プロジェクトでは、数理工学やカオス工学を基礎に、非線形科学、生命科学、医学、情報科学、工学などの諸分野と関連する「複雑数理モデル」に関する基礎理論を構築して、その多様な応用研究を展開するとともに、その結果をさらに基礎理論研究にフィードバックすることにより、「複雑数理モデル」論の数理的体系化を目指して研究を進めました。
特に、1) 複雑系および脳型コンピューティングの基盤技術の研究開発、2) 複雑システムの非線形解析理論とその解析ツールの研究開発、3) 細胞内および細胞集団システムの複雑数理モデリング手法の研究開発に重点的に取り組みました。
本ERATOプロジェクトは昨年3月に終了しましたが、合原研究室では、今後も今回の「予感研究所3」のように、本ERATOプロジェクトで構築した基礎理論を基盤として、様々な応用数理研究の展開を目指していきます。



